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巨大な穀物倉庫
モロッコ北部に位置するメクネスは、17 世紀にアラウィー朝のスルタン(君主)、ムーレイ・イスマーイールの治世下で首都として繁栄しました。立派な城門と城壁に囲まれた旧市街には、イスラム建築とヨーロッパ建築が融合した建造物が今も残っています。その中でも最も印象的なランドマークのひとつが、今日の画像にある「ヘリ・エス・スワニ」です…
「ヘリ・エス・スワニ」は、ムーレイ・イスマーイールによって建設された巨大な穀物倉庫です。その厚い壁と床下にある水路システムが、倉庫を涼しく保つ役割を果たしました。かつてこの建物には屋根があり、ラバがその屋根を登り、特別に設けられた天井の穴から穀物を下に落とす仕組みになっていました。また、この倉庫は 12,000 頭以上の馬を収容していたともいわれています。